虹石屋

「シヴァ」

パキスタン・バルティスタン州スカルドゥ産
クリアスモーキー・クォーツ
セルフヒールド、ゲートウェイキー

105×74×57mm
444グラム

Ψ　Ψ　Ψ

About 「スカルドゥ3兄弟」.


「スカルドゥ3兄弟」として迎えた、3つの石たちのシリーズ。

スカルドゥはパキスタン北部、標高2400メートルに位置する山岳地帯。ヒマラヤ山脈にある世界第2位の標高をもつ「K2」の起点となる町で、北方にはカラコルム山脈を臨み、その周辺は「神々の山」と呼ばれているそう。多種多様で個性的な宝石・鉱物が産出される山でもあり、クリアな透明感と光の輝きが特徴的なヒマラヤンクリスタルです。

＊

こちらの石たちは強烈にご縁を感じてしまって迎えたもの。初めは「シヴァ」と名付けたクリスタルのみ迎えようと思っていたのですが、これを迎えるのならば…どうしても…と感じてしまい、清水の舞台から飛び降りるつもりで迎えた、素晴らしい方々です（笑）

いずれの石もそれぞれに異なる響きを持ったキャビネットサイズ。私が「テンプルクリスタル」と呼んでいる、神殿や寺院のような佇まいの石たちです。

パキスタンとはお隣のインド神話から、それぞれに「シヴァ」「スーリヤ」「チャンドラ」と名付けたこの石たちですが、それは偶然ですが日本神話の三貴神、「スサノオ」「アマテラス」「ツクヨミ」と性質は同じものです。ので、それらの元型的な神々を重ねていただくのもGoodだと思います。また、こちらで名前は付けているものの、石をそれに限定せず、持ち手の方が感じる石がその石そのものですので、どうぞ自由に交流してくださればと思います。

今回、ご縁を感じて迎えたこの3つの石たちはどれも個性的で本当に素敵です。ひとつ置いておくだけでも、その空間にある雰囲気、響きをもたらしてくれるのでは、と思えるセレクトで迎えました。

また、この石たちは太陽の光がとても好きです。お迎え下さる方はたまに太陽光にあてて頂くとよいかも知れません（チャンドラは月の光も好きです）。

小さな神殿、寺院のように心強く頼もしい働きをしてくれるクリスタルとして、それぞれの石に調和したそれぞれの響きを丁寧にアルケミーしていきました。


About Crystal.


素晴らしい透明感を持ったキャビネットサイズのスモーキークォーツ。
ダイナミックにセルフヒールドした底面は切り立った山々のようで圧巻です。背面はブラウン～ゴールドの鉱物成分と小さな結晶たちが付着しており、雄々しい雄大さと野性味を醸し出しています。

＊

こちらの石の魅力は何といってもその凛とした透明感とサイズ感、そしてダイナミックなセルフヒールドの妙。

透明感のあるスモーキーカラーは男性的で力強く、頼もしい佇まいです。キャビネットサイズのクリスタルですが、内部の世界が綺麗に見通せるほどの透明感と照りのよさがこの石の存在感を際立たせています。

両端のファセットは付着している成分によりくぐもって見えるものの、正面に大きく開けた二つのファセット及び柱面から覗く内側の世界はとても魅力的で、非常にクリアな響きを感じます。手にしているとキンとした波動で意識が洗われるよう。冷たい清流のような響きを持っています。

ザクザクと生えたセルフヒールドは形も整っており、まるで「クリスタルの山々」、クリスタルの山脈のような佇まいで圧巻です。主に背面下部～底面からセルフヒールしているのですが、透明感ゆえに正面側からでもその成長の様子が覗えます。

正面左端にセルフヒールドしている結晶はまるで一つのポイントのように成長しており、この石の持っている生命力や癒しの要素に、クリスタルの神秘と内在しているパワーを感じます。

＊

この石は主にファセット先端部に幾つかの小気味よいクラックが入っており、光をあてると虹のプリズムが見られます。光のあて方によっては互いのクラックが乱反射して小さな万華鏡のように虹を出すのですが、経験上、こういった石はこれから時を経るにつれて虹が増えていきます。

お約束はできませんが、これまでこちらのシェルフにいた石たちのように育てばかなりの数、虹を生む要素を持っています（アルケミーの期間にも増えていました）。

クリスタルの中央部にも縦に走る断層のようなクラックがあり、セルフヒールしている底部にも虹が見えるのですが、特に上部のクラックはエッジーでとても力強く、その内部世界を見ていると惹きこまれていくような魅力があります。

どのように「育って」いくのかとても楽しみになってしまう、変容の可能性をふんだんに含んだ石のように感じます。

＊

背面は正面とは趣が異なり、ブラウン～ゴールドの付着成分と小さな結晶たちが見られ、とてもダイナミックな岩肌のような、男気のある後ろ姿をしています（笑）

また、部位的に珍しいものだと思うのですが、
この石は背面のファセット部分にいわゆる「ゲートウェイキー」と思われる窪みを持っています。恐らく他のクリスタルのポイントが干渉して部分的に貫入していたものが、成長途中で抜け落ちた痕と思われるのですが、よく見ると窪みの内側に非常に細かな成長痕を幾層にも残しています。

また、それほどハッキリした深さのものではないものの、隣のファセットの境界にも同じように浅い窪みが見られます。マスタークリスタルとも言われているゲートウェイキーですが、多次元や潜在意識への「鍵」として、扉を開いてくれるかも知れません。


About Alchemy.


とにもかくにも、素晴らしくクリアな響きを持ったキャビネットサイズのスモーキー。
こちらも一目惚れでしたが、一目見た時にこの石を「シヴァ」と感じて、その偉大な元型を活用して丁寧にアクティベートしました。

シヴァはインド神話、ヒンドゥー教の偉大な男神で、「創造の三神」の一人。
破壊と創造を司るとされているこの存在は再生と慈悲の神でもあり、後付けで考えるのならば、ダイナミックにセルフヒールド（再結晶）したこの石にはぴったり。恐ろしい破壊の神として描かれる側面もありますが、元々「シヴァ」という名の語源は一説には「慈悲深さ」や「親切」「友好」を表す言葉だとされており、個人的には苦しむ者にとってとても深い慈愛と恵みをもたらしてくれる存在だと思っています。

シヴァは禁欲的な苦行者（サドゥ）、瞑想するヨギの姿として表されることもありますが、日本神話でいう所の「スサノオ」に、とても似た元型を持っています。

インドでは今でもシヴァの信仰がとても盛んで、シヴァのリンガ（男根）を模した偶像が祀られ、「オーム ナマッ シヴァーヤ」というシヴァを讃えるマントラが詠唱されている光景を至る処で目にしていました。

この石を見た時にシヴァと感じたのは、スモーキーで渋みのあるクリアな石肌と、雄大な佇まい、野性味のあるセルフヒールドのダイナミクスゆえかも知れません。初め、この石は「シヴァの山」と呼んでいたのですが、個人的には正にそのようなイメージです。

破壊と創造、というイメージと、セルフヒールドして始めも終わりもない、またはその二つを包含しているような姿のこの石は、後付けですがシヴァの山に相応しいフィーリングを持っています。

デヴィックテンプル（スピリットや聖霊が宿ったクリスタル）という言葉がありますが、この石にもそれと同じ特別な何かを感じて迎えたのですが、やはりその直感はそのまま。例えば古い寺院などの奥に鎮座していてもおかしくないような、「聖石」の雰囲気を持っていると思います。

何より、この石が持っている響きはとてもクリアです。真冬の澄み切った川の水のようなフィーリングがあるのですが、それに加えてこのサイズ感、存在感ですから、置いておくと一際目を引きます。

＊

アルケミーにやって来ていた響きは、灰色に近いとても渋い白。非常に清らかな白銀の粒子のようなものでした。この石の清澄さをとにかくサポートできるよう、それを育てるように丁寧に活性化を行いました。

シヴァの元型を共振している時、不思議にクリスタルの中に眠っていた配列のコード（符号）のようなものがカチリカチリとほどけていくような光景を見ていて、これはこの石の中に眠っていたコードが目覚めたということなのかも知れません。

また、古い古い仏教世界に通じるような、とても渋くて趣のある独特の響きも感じられました。関連性はわからないものの、やはり慈悲や慈愛ということなのか、「聖観音」のようなフィーリングも。（シヴァは仏教で言うと大黒天ですが。笑）

＊

この石の持っている魅力のひとつは、ファセット先端に集中しているエッジーなクラック。とても魅力的です。

お迎えした日、ファセットの境界線近くにある一つのクラックを眺めていると、この石の持っている意志のようなものが強烈に投射されてきたように感じて怯（ひる）んでしまいました（笑）

このクリスタルに関しては、何かクラックを通して強く自己表現をしているように感じられるのですが、これからどのように変化していくのか、とても楽しみです。きっと虹を増やしていくと思います。

中央には断層のように縦に入ったクラックもあるのですが、そこにあるひとつの小さなクラックは日にあてると強い白銀の光を放っており、何かとても意味深、意志を感じるようで、眺めているとサードアイの辺りにキンとした響きを受け取れます。そしてそこにも虹を生むのではないかと思います。

私物のスモーキーで似たような性質・構造のクリスタルがあったのですが、その彼は迎えた時は中に虹がひとつあるのみだったのですが、今ではクラックが何倍にもなり虹の乱反射が著しく、まるで万華鏡のようになっています。同じようにこの石も、いずれ沢山の虹で輝くのではないかな？と予想しています（あくまで個人の感じ方ですが）。

＊

クリアな内部の世界は眺めていると素直に美しく、惹きこまれてしまいます。内側に深淵な智恵と力強さを内包しているよう。

セルフヒールドという観点から、自己への癒し、ヒーリングストーンとして活用するのもとてもよいと思いますし、パワフルに働いてくれるのではと思います。また、鎮座してもらうことでも、特別な存在感を放ってくれると思います。
クリアな波動ゆえ、枕元に置いて一緒に眠ってもとても気持ちよさそうです。

すべてのクリスタルは意志のようなものを持っているものだと思いますが、その中でも石の性格のようなもの、意志の強さ、幅のようなものがあり。その意味で、このクリスタルはそれ自身が持っている意志が強いタイプの石です。それは自己主張が強い、ということでは決してないのですが、凛として確かな意志として。とても頼もしい石です。

また、鍵穴のように深い独特なゲートウェイキーもあるので、そこから多次元的なアクセスもサポートしてくれるかも知れません。シヴァ自身が宇宙の理（ことわり）そのものを表していると云われているからか、このキーにはどことなく宇宙を感じてしまいます…。柱面ではなくファセットに、それもここまで深々と刻まれているものも希少だと思います。


とてもとても、魅力の詰まったこのクリスタル。
どの石にも言っている気もしますが（笑）とても、お勧めのクリスタルです。

どうぞ特別な出会いとしてお迎えください。
神聖さや、クリスタルの妙を感じさせてくれる石です。

Ψ　Ψ　Ψ

「アルケミークリスタル」についてはこちらより。
https://uripita.exblog.jp/fp/info