虹石屋

- About Crystal


新宿ミネラルショー2022アイテム。ブログ記事はこちらよりご覧ください。
https://nijiishiya.thebase.in/blog/2022/05/30/210312

淡いライトブルーの天然トパーズ、原石。

ブラジル西部、ロンドニア州の奥地に位置する漂砂鉱床（風化作用によって生じた鉱物が水や風などのちからで運搬され、堆積した鉱床）で発見されたとても珍しいものです。

おそらく水の流れや永年の風化によって丸みを帯びたであろうタマゴのような素朴な姿と、幻想的なブルーの色合いが美しいです。

見た目よりもズシリと重く、またとても希少なタイプの天然ブルートパーズです。


- 店主's Memo


ミネラルショーでまるでインディジョーンズがそのまま飛び出てきたような素敵なセラーの方がいたのですが、このトパーズはその方からお譲り頂いたもの。

扱っている石の数は驚くほど少ないのだけれど、「これが僕の自慢の子たちだよ」という、ひとつひとつの石への愛情がものすごーーーく、伝わってくる方でした。（また、石歴が長いであろう、とても博識な方でした）

この石もおそらく国内では他に出回っていないのではと思う、とても珍しいタイプのトパーズで、その方独自のコネクションでここまでやってきたと思うと、何か血が通っている感覚がひとしおです。

トパーズは言わずと知れた宝石です。
私たちがよく知るトパーズは原石にカッティングを加えて美しい形にしたものですが、鉱物としては天然の単結晶としても存在します。

トパーズがここまで愛されているのはその美しさや輝きはもちろんですが、やはり見えないところではそのパワーにあるのだと思います。

以前、クリアトパーズの結晶原石を数点だけご紹介したことがありましたが、それらは「小さな光の巨人」のようで、トパーズのもっている暗闇を引き裂くように強く骨太な光の響きがありありと感じられました。

仕入れ元にもトパーズの結晶たちが並んでいるケースがあるのですが、それはこちらのコンディションによっては「当たってしまう」ような強い響きに充ち満ちているように感じられます。

そんなトパーズですが、こちらは見た目にはタマゴのようでとても可愛い、けれど幻想的で美しい色合いの原石です。

おそらく川の流れで丸みを帯びたのではと思いますが、コロンとした姿とマットな質感をしています。

「この石もカッティングするとよく知られたあのトパーズになりますよ」と研磨されたものを見せてもらったのですが、それはやはりとてもとても美しいライトブルーのトパーズでした。

やはり石も、そのもともとの形状によってエネルギーのようなものが異なるように思いますが、結晶そのままだととても強くまっすぐ感じられるトパーズの響きも、丸みを帯びた姿のこの石はよりマイルドで優しいフィーリング。

とはいえ、それがもっている響きはやはりトパーズのもので、さまざまな色合いのものが生まれるトパーズの中でも、ブルートパーズが表しているのは「底抜けの明晰性」のようなものではないかな、と感じます。

やわらかい、けれどどこまでもカーンと響いていく空のように、この石のもっているものも、手にしているとその光がさえぎられることなく広がっていくようで、頭がさえわたるような、その中で静けさを見つけられるような気がします。この石をにぎり目を瞑ると、とても心地よい明晰さを感じます。

見た目にはとても優しい石。
どちらかといえば男性的というよりは女性的で、フォルムも相まって女神の青い石、または天使のタマゴ（Angel Egg）という風情。川のちからが加わっているのなら、なおさら。
とても女神的な石だと感じます。

ロンドニアはアマゾン川が流れるアマゾナス州に面していますし、わざわざ「奥地の」と説明書きがあったくらいですから、この石もかなり辺境の地で採れたのだろうな、と思うとそれもロマンです（セラーの方もインディジョーンズですし笑）。

ツルツルの石肌、光に透かした時に見せてくれる淡いブルーの表情なども、とても優し気で美しいです。
瞑想にも、クリスタルワークにも、日々のお伴にも、鉱物コレクションにも、素晴らしい存在感でそこにいてくれるかと思います。

ちょっとした神々しさを感じてしまうというか、それこそインディジョーンズの聖遺跡に鎮座していそうな、とても物語性のある、特別にしたいトパーズです。

1点のみ、今後の入荷の予定はなしです。


- Detail


ブラジル、ロンドニア産

55×34×29mm
113g

＊ページ下部に動画をご用意しています。アプリよりご覧の方はこちらよりどうぞ。

https://youtu.be/HvTsZoszaMc