2024/03/23 11:28

この度とてもとても素晴らしいTanzania Mastersと出会うことができました。


(↑上からNo1~10。ショップにupする際はナンバーを割り振っています)

タンザニアマスターはアフリカ大陸、タンザニアのモンドで産出するクリスタル。
産地が同じなので「モンドクォーツ」とも呼ばれています。

ですが、「Tanzania Master」という名前はもともと仕入れ元がこの石に冠したOriginalのもので、同じモンド産であれど、厳選されたこれらの石はやはり一般的にくくられているモンドクォーツたちとは一線を画していると、個人的には思います。

(ショップでセレクトしているものはその「Tanzaniaらしさ」を大切にしています)

これらの石には独特の「気品」のようなものがあり、美しく透明な石肌や、石からの強い眼差し、純粋なクリスタルが持つパワー、Masterの名に相応しい堂々とした雰囲気を纏っているようにも思えます。

タンザニアマスターとはどんな石か?
については以前書いたこちらのページをぜひご覧ください。今回の石たちも通ずるBaseとなることを綴っています。


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今回のタンザニマスターは今年仕入れ元にやってきた新しいグループで昨年2023年に採掘されたものだそうです。

本当にたくさんのタンザニマスターたちが仕入れ元に並んでいて、それはどれも本当に本当に素晴らしい石たちでした。やはりこの石が持つ響きは力強く。真っすぐな光がただ美しいなと、改めて。

そしてひとつひとつを手にしていく内にすぐにあることに気が付きました。

それは今回のグループにはレコードキーパーやトライゴーニックを刻んだものがとても多いということです。


(↑こちらはNo.に関係なくランダムで掲載しています)

マスタークリスタルとも位置付けられているトライゴーニック・クリスタル。

逆三角形の、神秘的な記録---

一説にはレコードキーパーにはアトランティス時代の記録が、トライゴーニックにはレムリア時代の記録が残されているとも云われています。
それはまるで古代の氷河が溶かされて、その中から古いけれど新しい「何か」が露出しているようで、とてもロマン。

(トライゴーニックについてはとても長くなるのでページの下部に説明をペーストしています。どうぞそちらをご覧ください)

これまでもレコードやトライゴンを刻んだTanzania Masterはいくつかご紹介させて頂きましたが、店主が見る限り、今回はそれらの特徴がもっとも顕著。初め手にした時は驚きました。

このグループには何かがあるな、、というのが初めの素直な直観でした。

興奮しつつ、今回はこれらのSignが顕著な石をテーマにセレクト。

同時に、Tanzania Mastersとしてのらしさ---強さや美しさを兼ね備えた石たちを本当に厳選しています。どちらも自慢の石たちです。

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ところで、ブラジル産のトライゴーニッククリスタルをご紹介する時にいつも書いていますが、これらの石には不思議と水や女神的なエレメントをいつも感じます。

火と水の洗礼を受けるように熱水で溶かされているからなのか、それともトライゴンはもともと水や女性性の性質を持った石なのか…

個人的に溶け水晶は好きなのですが、さまざまなグラデーションがあります。強力に溶かされた石だと結晶の原型をとどめないほどに。

今回のMastersは石肌が甘く溶かされることによって結晶形は残しつつも丸みを帯びた、どこかまろやかな美しい姿に生まれ変わっています。

石そのものからパワフルさを感じるTanzania Masterゆえ、その陰陽的なハーモニーが素敵に感じられます。

つまり、水や女性性を感じる融解/火や男性性を感じるTanzania Masterとの性質が合わさったような。
密な力強さと、水を感じるまろやかさの調和ですね。

また、仕入れ元の方の考えでは「タンザニアマスターの層はとても古い地層から成っていて、密度が非常に高く、それゆえ圧縮された状態になっている」とのこと。なるほど、だからこの石たちはこんなに密な力強さを感じさせるのかも知れません。

もともと、モンドクォーツは大陸が分かたれる以前の古い時代---パンゲア時代に生まれたものではないかという説もあるのですが、これは個人的にもそう思っています。





もちろん、これらは石の個体によって特徴も雰囲気もさまざまです。
また全ての石に上記のことが当て嵌まる訳でもありません。特にトライゴーニックについては出方もさまざま。

今回ひとつひとつに個々の文章を添えていますので、ぜひぜひ、そちらもご参考になさってください。それぞれに惹かれた理由があり、その石に感じることを丁寧に綴ってみました。

あらかじめ大別しますと、

*No.1~5は熱水による蝕像と、そしてトライゴンorレコードキーパーが顕著なもの。

*No.6はスモーキー、No.7はハーキマータイプのダブルターミネーション。どちらもタンザニマスターとしては珍しく、またレコードキーパーがたくさん出ています。

*N0.8はどちらのKeyも出ていませんが、あまりにも美しいその雰囲気と、力強さ、透明感にとても惹かれてセレクトしたものです。

*N0.9はまるで精巧な作り物のように非常に美しい姿。それでいて全体が甘く溶けている、ただただ本当に美しい存在です。+レコードキーパーたくさん。特別さを感じてセレクト致しました。

*No.10だけは今回のグループとは別のTanzania Master。かれこれ2年ほど前に仕入れ元にやってきたでしょうか。実はその時からずーーっと気になっていた石で、今回ようやくお迎え致しました。眩い光、神々しい姿。本当にMaster Crystalという雰囲気の石だと感じます。

どちらもレコードやトライゴンが出ている場合はタイトル部分にその情報を添えております。

また、写真ではなかなかTanzania Masterが持っている力強い雰囲気やその空気感、透明性が伝わらないのですが…(透明度ゆえに逆に付着物などがキズのように見えてしまったり、裏側の石肌まで反射してしまうのです)。

実物はどちらもfeeling+美しさを基準に店主が厳選した、素晴らしい石たちだと思っております。
動画の方が石の透明性がわかりやすいかと思いますので、どうぞご参考にされてください。

また、トライゴーニックやレコードキーパーについても、ページにはアップで映したものを掲載しておりますが、どうしても光の反射でそのすべてや細部を映せません(ちょっとわかりづらいかと思います。すごく撮影が難しいのですよね…)。基本的に写真に写っている以上にそれらが出ているかと思います。

細部よりも、パっと感じる空気感、惹かれ合い、でセレクトされてもよいかも知れませんね。

また、全ての石にこれらがTanzania Masterであることを記した仕入れ元のオリジナルカードを付属致します。

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個人的には今回のTanzania Mastersには、本当に特別性や美しさを感じています。

どちらも本当に厳選したものですし、きっと他ではなかなか見つからないもの・クオリティだと思います(また、比較的ロープライスにもなっています)。

Tanzania Masterの良さのひとつは、やはりひとつひとつがより「生きた」感覚を帯びていること。石からの眼差し、マスター性や、存在感があること。

それゆえ、日々の、持ち手だけの素敵なパートナークリスタルになってくれるであろうことです。レコードもトライゴンも、神秘のTriggerになってくれるかも知れません。何しろトライゴーニックを刻んだ石というのは特別です。

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これらは「ただのモンド産の石」ではなく、内に素敵な光を秘めた生きたCrystal.

また、とても個人的な感じ方ですが、Tanzania Masterのグループには不思議と「青い光」を感じます。その青はとてもとても深い、深い紺色---濃紺に近いもので、明瞭さや、「意思のちから」を強く現わしているようでもあり。

トライゴーニックは下向きの三角形。
それは外へ外へ向かおうとするちからよりも、地球の内核や、より自分の内面深くへ向かっていく女性性的なちからのようにも思えます。
Being---受容することのちからといいますか。

そのふたつのことが合わさった、素敵なTanzania Masterのグループ。

ぜひぜひ、日々仲良くされてみてください。

ひとつひとつが力強い光で日々のおともとなってくれるかと思います。
どちらもパートナーストーンとしての絆も加味してセレクトしています。

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以下、トライゴーニックについて以前綴ったものになります。

(トライゴーニックはすべての石に出ている訳ではありませんので、必ず各ページの表記をご覧ください)

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石の世界に詳しい方はきっと一度は耳にしたことがあると思われるトライゴーニック・クリスタル。

トライゴーニックとは深い地中で酸やマグマなどの熱水による浸食によりクリスタルの表面が溶かされ、その影響で逆三角形(▽)の浅い窪みが石肌から表れたものです。

これら外的要因で浸食された痕を残したものを蝕像水晶(エッチドクォーツ)というのですが、トライゴーニックの場合は外側からその▽マークが刻まれたのではなく、「元々クリスタルに内在していたものが表面が溶かされたことにより露出したもの」だといわれています。

トライゴーニックのキーは石のファセット、先端の面に現れることがほとんどですが、おおむね複数のキーが織り重なるように刻印されており、多いものだとファセットの一面全面に刻まれることもあります。

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トライゴーニックが初めに注目されたのは北インドのマニカランと呼ばれる山奥の高地。

その場所は地球の温暖化によって氷河が溶けて現れた大地から発見されたそうで、全面が溶けているような、非常に独特の浸食痕を残しており、またトライゴーニックや「C面」と呼ばれる特殊なファセットを持っているものもあります。

マニカランのこれらの蝕像水晶からトライゴーニックが多く見られ、初めは氷河という環境ゆえのこの場所でしか採掘されないものだといわれていたそうですが、その後、ブラジルなど他の場所でも発見されるようになりました。

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通常、クリスタルはとても頑丈で、塩酸や硫酸でも溶けることがないそうです。
が、1600℃以上の熱が加えられた場合、またフッ化水素には溶け出すそうなのですが、自然界にフッ化水素が存在しているとは考えにくく、詳しい原因は明らかになっていないようです。

が、おおむね水晶が結晶する際に必要な珪酸が含まれた熱水の変化によって、浸食が起こったと考えられているようです。

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表面が溶かされたクリスタルのすべてにトライゴーニックが表れる訳ではなく、それ自体かなり希少なもの。結晶のファセットにある構造の「癖」のようなものがないと生まれないのだとか。

トライゴーニックはつまり、表面が溶かされたことによってクリスタルに元々内在していた▽のキーが露出したものです(カテドラルなどに見られる偶発的にできた▽の深い刻みはまた異なります)。

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特殊な状況下でないと生まれない希少なトライゴーニック・クリスタルですが、スピリチュアル、メタフィジカル(形而上学)な云われとしても、とても沢山の意味を持っています。

素晴らしいクリスタルワーカーであるジェーンアン・ダウ(ダウクリスタルの名付け親です)が説明していることが一般的だと思うのですが、

一般的には「肉体と魂意識を結びつけ、生きながら意識的な死、魂の旅ができるクリスタル」「持ち主をシャーマンの旅の入口に導く石」「魂が自己実現することを助ける」などがいわれています。

また、トライゴーニックは持ち主を選ぶとも云われ、もしもトライゴーニックが来たらその人は石に選ばれた人である、とも。とかくシャーマニックな由縁のある石のようです。

ジェーンアンによれば人は誕生や死の際に、その人のエナジーフィールドに存在している「三角形のエネルギー」の動きや向きが変化するようで、それがトライゴーニックのキーと重なり、先のような意味に繋がっているようです。

彼女によれば人体の一番外側にあるエナジーフィールドには外向きの三角形があり、死の際にはそれが内向きに変化するのだそう。

そういったことから、トライゴーニックは死やあちら側、魂の旅や、シャーマニズムの旅にかかわるクリスタルと位置付けられています。また、彼女はトライゴーニックを「ものごとを変性させるよりもパターンを正しい位置に収めるもの」と説明しています。

上向きの△の成長痕を「レコードキーパー」といいますが、レコードキーパーが成長痕の凸として浮かびあがるのに対して、トライゴンは浸食による凹として浮かびあがります。

古代の神秘主義などでは上向きの三角形は肉体や地球・また地球から宇宙へ向かうエネルギーを、下向きの三角形は魂意識や宇宙・宇宙から地球へ向かうエネルギーを表しています。

(それぞれに男女性のいわれもありますがこれは逆の場合もあります)

つまり△は地球や肉体、▽は宇宙や魂にかかわっているのですが、おそらくトライゴーニックもまた、「ここではない情報」を降ろしたり、それに関わっている特別なクリスタルなのかも知れません。

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とりわけ「出会いの妙」を感じてしまうトライゴン。

この石は持つこと・持ち主に出会うこと、に意味が強い石のように感じます。
そこで発生する見えない化学反応のようなもの。惹きあう磁力のようなものを感じる石です。