2021/12/10 14:39
石好きな方はご存知の方も多いかと思いますが、「ミネラルショー」と呼ばれる石の大祭典。
海外で有名なところではツーソン、ミュンヘン、サンマリーなどがありますね。
鉱物、化石、隕石、宝石、天然石などが広大な会場に所狭しと並べられる石の大イベントですが、その中でも国内最大級のショー、今年で30回目となる東京ミネラルショーに赴いていました。
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実はミネラルショーに行くのはこれが初めてでして、東京ミネラルショーは開催日前日に業者さん専用のプレオープンデイがあって、幸運なことに今回その招待券を頂くことができたのでした。
そこでとても素敵な石たちをお迎えすることができました。
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噂には聞いていたけど、業者さんDayにも関わらずすごい人、そしてすごい数の石です(笑)
コロナの影響で海外からの出展者さんが大幅に少なくなっていたのが残念でしたが、それでもバイヤーの皆さんが2つのフロアーに300以上の店を連ねている様は壮観でした。
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これだけ多くの石が並べられ、そしてそれを手にとる人々、並べる人々。
素直に「石ってなんだろう」と改めて思っちゃいました。
特に石に対するプライスについては結構考えるところありでした。
海外旅のお陰で値段交渉には慣れているのですが(ミネショはお店にもよりますが基本は交渉OKのよう。勿論こういう場でない限りそんなことしませんが。笑)、面白いなーと思うのは出店者さんによるプライスの感覚でした。
随分強気の値段だな、と思うところもあれば、こんなに安くていいの?と思うところもあり。
もちろんその背景にはそれぞれ仕入れるまでのあれこれがあるのでしょうけれど、石に対してどのような価値を置くか?またはビジネスとして考えた時に、どのような値をつけるか?
それはやはりバイヤーさんによって(勿論ショップによっても)様々なのだなと、改めて。勉強にもなりました。
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それから、面白いなと思ったのは出店されているお店の雰囲気です。
それはエネルギーと言い換えてもいいのかも知れませんが、これもそれぞれ本当に違います。
どのようにして石を見せるか?
も大切と思いますが、その前提としてお店に流れている雰囲気や空気感、そこに流れている見えないものが大きいのではないかなというのと、慣れていく内にわかったのですが、「このお店、この人からだったら買いたいな」というフィーリングで判断すればよいのだな、と。
そこでは不思議と素敵な石が見つかります。
判断基準としては、バイヤーさんその人を見たら一番よさそうな感覚があり、相性を感じて、気持ちよく石を迎えられればそこにエネルギーも乗るなと感じました(これはもちろん店主個人の感じ方ですが)。
反対の意味で「ここはちょっと」、とか「石は素敵そうだけど、うちのカラーとはちょっと違うな」とパっと見て感じる場所はそのまま素通りしていました。
どこも素敵に違いないのだろうけど、何しろ他にも見るべき場所がありすぎますし、限られた時間の中でフィーリングによるセンサーを使って店店を巡っていきます。
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先日改めて感じたことがあったのですが、
珈琲片手に我が家にある石たちを遠くからのんびり眺めていると、「やはりここにある石たちは虹石屋の石だな」、とふと感じました。
これはどのショップさんでも同じなのではと思います。つまりそれぞれの色がある。
別に石たちに余計なエネルギーが加算されている訳ではないのだけど、石はやはりそこに並べられたショップさんの石として旅立つように感じます。そのお店の回廊を渡って出ていくといいますか。
なので、日々どのように管理するか、またお世話するかというのはとても大切。
たとえ同じ石であってもショップさんによって全然違って見えるのはこれが為だと思います。
つまりそこに見えない何かがあって、「ここでだったら迎えたい」「このショップに置かれた石だったら迎えたい」みたいなことって、たとえネットショップであってもあると思うのです。
もちろんそんなことは関係なく、石が素敵で惹かれたら迎えてしまえばそれでいいのだけれど、こういった背景にあるものも、石とのご縁をつなぐような気がするのです。
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そんなこんなで、初のミネラルショーに赴いて感じたことはその他にもたくさんあったのですが、とにかくは素敵な石たちをお迎えすることができました。
とりわけパキスタンの石は(素敵な石を産出するという意味で)やはり強いなーと、改めて素敵に感じました。
旅好きなもので、現地の人がやっているお店に自然に吸い寄せられていたのですが、つたない英語を駆使して石を迎えていくのは楽しい体験でした(旅の感覚になります)。
今回海外からの出店はほとんどなかったようですが、日本に住んでいるパキスタンのバイヤーさんは結構いるなという印象。
パキスタンって本当に石の宝庫です。とても素晴らしいと改めて感じます。そして私はやっぱりそこらへんの石と縁があるというか、好きなのだなと思いました。
「ここに来なきゃ絶対に出会えなかったな」と思う石たちもお迎えできました。
それは何しろ現地の方でないと絶対に採掘できない、また他には知られていないものですから(おそらく日本では一切流通していないだろうと思うもの)、そういうサイドストーリー、そして産地の魅力を感じるものを迎えるのはとてもエキサイティングでした。
今目の前に並べられたそれらの石は、どれも本当に素敵で、それらをご紹介できるのが楽しみです。
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そんなこんなで、しばしの間ミネラルショーでお迎えした石たちをショップにUPさせて頂きますね。
業者さん専用Dayのものなので、基本的には一般入場Dayよりもお安くなっているのですが、お店によって完全に「卸価格だな」というところと、「ちょっとお高めだな(一般とそこまで変わらないな)」というところと、色々でした。
今回の場合はほとんど(店主の見たてで)卸価格に近いものをセレクトしました。
ものによっては「通常のルートで仕入れたら絶対こんなに安くできない」、というものも結構ありますので、ぜひチェックしてみてください。
今改めて見てみたらほとんどがインド、パキスタン、アフガニスタンの石ばかりです(笑)
旅好きのお店のカラーが出ていますねぇ。水晶系はもちろん、本当に本当に素敵でレアなタンブルなども、少ないですがいくつか。
とりわけアフガニスタンの石は、とてもお勧めで、店主のイチオシのひとつです。
何しろほとんど出回らないものですし、「え!」とびっくりしてしまう石(アフガニスタンでこれ採れるの?」というもの)もあり、また、何より採掘や輸入するまでの危険を考えると、とても尊く、敬わなければならないものですよね。
パキスタンのバイヤーさんも言っていましたが、「これをあのパキスタンの高い山から手掘りで採って降ろして運ぶことを考えたら、本当はもっと値段をとってもいいんだけど」と。
時々書きますが、私たちは目の前に並べられた石を当たり前に享受しているけど、その石がここに来るまでは人の手や労力があったことを時々思い出してみるべきですよね。
なので、そういう背景、そして産地に惹かれて仕入れたものが主かも知れません。そんなご縁の石たちです。
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大体25点ほどなので、そんなに沢山お迎えした訳ではないのですが(欲張りは身を滅ぼす、笑)、今回どれも「名前をつけてあげたいな」と昨晩感じました。
以前はショップの石にも名前をつけていたものがありましたが、そういうのって持ち手の方の自由なイメージを邪魔しちゃうな、と思ってやめていました。
なのですが、今回ミネラルショーの石たちはどれも物語性といいますか、「これがこういう風に素敵だったから惹かれたんですよ」というキーフレーズを感じるものも多く。
なので、邪魔にならない程度に(?)いつもの「-Detail」の部分にそんなキーフレーズを添えておこうかなとぼんやり考えています。
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今改めてみても本当に素敵なこの石たち。
ミネラルショーの内部はカオスなことになっていましたが(笑)こうしてきちんと並べて眺めてみると、より石の素敵さがわかります。
石を求める人、石を売る人。
今回ショーに行って感じることはさまざまありましたが、とにかくは、迎えた石を敬い、丁寧にご紹介していこうと思います。
ペースはゆっくりになってしまうかも知れませんが、どうぞそんな石たちがUPされるのを覗いてみてください。あと、すでにお店に並んでいる石たちもどうぞごひいきにです(笑)
今年の年末はセールを実施するかどうか、まだ未定ですが、もうあっという間に年の瀬ですね。
素敵でこころ穏やかな日々となりますように。
虹石屋 店主
織矢