先日なんとなく宮島の弥山のことを思い出していて、あそこは不思議な巨石もあるしブログに書いてみようかなぁと思いました(さすがに石屋なので何か石に関連づけておかねばと思ってしまう)。
とても気軽にライトな感覚で書いてみたのですが、今遠出するのもなかなか難しいですし、リトルトリップな感覚で宮島、弥山の景色を楽しんでもらえたら嬉しいです。
2018年、ヒッチハイクと野宿で日本一周をしていたときのことです。
その前に前日にいた山口の景色がとても素晴らしかったのでぜひ見て頂きたいです。福岡ではとてもハードな旅が続いていたので、海の中にある関門トンネルを抜けて下関に着いた時はなんだか安堵でバタリと倒れるのではないかというほど安心してしまいました。
虹ヶ浜という海水浴場で泳いでそのままテントを張っていたのですが、近くのスーパーに夕食を買いに歩いていた時の空がとても美しかった。山口はとても美しいところです。
向こうに見えるのはお月さま。夜になっても人々が賑やかに遊んでいてよき感じ。
ライトアップされていて宇宙のよう。(SF?)
翌朝海辺で目を覚ましていざ宮島へGO!の前にヒッチハイクでたまたま乗せてくれた優しいおじさんが錦帯橋へ連れていってくれました。
そういえばちょうど山口だったと思いますが、とても若い子が乗せてくれて「自分も会社辞めて旅に出ようかと考えてるんですよ!」などなどと目を輝かせて言っていたけど、彼はその後どうなっただろう。人から憧れの目で見られることってないのでちょっと嬉しかった。
宮島へのフェリー乗り場に到着!
フェリーに乗っていざ宮島へ。余談だけれど私はフェリーとか船の旅が大好きなので旅している間は結構乗っていました。あの潮風を受けながら大海原へ進む感じ、ロマンがありますよね。鹿児島から沖縄へ渡ったときもフェリーででしたが、その時はちょうど満月で、しかも夕暮れ時に虹もみれたのでとてもドラマティックでした(長かったのでさすがに途中で飽きましたが…)。
近づいてくる宮島。
これがあの…と思いながらパシャリ。厳島神社
宮島へ上陸!暑い!ちょっとこのまま溶けるのではないかというほど灼熱の日でした。
どこにでも出没する宮島のシカちゃん。外でお弁当食べてたらわらわらと寄ってきてぐいぐい来るので、こらえきれず何かしら食べられてた気がする。。
こうして見るとマスクをしなくていいコロナ前の世界ってなんて自由だったのだろうと改めて思います。旅先での人ごみが好きな身としては早く戻ってほしい。
厳島神社。けれど今回は結局行かず仕舞いでした。。次回は必ず…!
とにかく弥山に登ってみたかったので看板を頼りに順路を進んでいきます。
緑が美しい。
500メートルくらいなので登山できないこともないのですが、この猛暑だとやはり皆さんごく当たり前のようにケーブルカーに乗って悠遊と登っていかれます。が、旅はいかにお金をかけずにわが身ひとつでぶつかっていくか。歩いてるだけで滝のように汗がでますがなんとかなるだろと鬱蒼とした山道を歩き始めました。そこには日本人の姿は皆無。ときどきポツリポツリと見当たるのは命知らずの無謀なる海外勢だけでした。
弥山はこのように雄大な巨岩があちこちにあります。頂上にもあるのですが、こういった道の途中の岩たちが見れてよかったです。古代から人間はこういった巨岩を信仰の対象として磐座などをおこしていましたが、岩には何か、やはり「宿るもの」を感じますよね。生きているというか。
ようやくケーブルカー組と合流するポイントへ。「見ろやこの栄光の汗!」と誰にともなくこころの中で呟きつつ、そこからさらに結構登ります(^^;)
山頂近くのお堂。弥山はたしか空海が開山したものでしたね。
ここから巨石エリアへ。絶対これ誰かが意図的に作ったよね?というように不思議に組み込まれた岩たちが本当に神秘です。
とてもハンサムな岩。ようやく登頂です!!
素晴らしい眺望。
頂上にあった巨石スポット。子どもなら入れる、という岩と岩の隙間をなんとか体をねじ込んで入るワイルドなおじさんになってその中で瞑想しました。
そのように弥山を満喫して下山。帰りはさすがにケーブルカーで。ということもなくごくごく当たり前のように徒歩で下山。
帰りに見つけたとてもハンサムな岩。こういった岩を見るとだいたい周りに人がいないことを確認したのち岩に手をふれて目をしばらく目を閉じちゃいます(気になった樹なども同じく)。
この後の豪華ホテルと温泉と広島名物のカキがまたたまりませんでしたと書きたいですが預けていたバックパックを回収してこれからまた宮島での寝床探し(テント張れるところ)です。
そんなに見てもあげれるものなんてないんだからね。
歩けども歩けどもシカさん天国。宮島のぐるり向こう側にキャンプ場があるようだったのでそこまでひたすら歩くのですが、景色を見ながらするこういう時間もとてもいいものです。暑いし荷物は重いし、人にいうと「信じられない(絶対やりたくない)」という人もいるのですが、やってみると結構楽しいですよ。そしてできちゃうものです。
ぐるっと島を回ると向こうに広島の街が見えました。
とても賑やかだったこのビーチ(なぜか海外かと思うほど外国の人々の天国になっていた)。
ものすご~~く自然豊かで広々したキャンプ場。やっぱりシカさん天国。
山と海に挟まれた静かなところにテントを張って散歩して戻ってきたらシカたちがテントに集結していたので「ちょっと待てーーー!(テントあらすなーー)」と走りよったのも思い出。
向こうに見える広島の街がとても綺麗。
夕暮れもとても綺麗。
あの向こう側に原爆ドームがあるのだなぁと思うと感慨深かったです(翌日はくしくもちょうど終戦記念日でドームと記念館にも訪れたのですが、ちょっと泣きました)。日本に住んでいるかぎり、夏、とくに8月はどこか戦争の感覚も同時に呼び起こされますし、それは事実忘れてはいけないことですよね。その意味でこの国はいまとても平和な場所。何かが起こっても当たり前のように過ごせるこの日常こそ至上の幸せだと思います。
素敵な岩プレイス。しばしこの場所でたそがれました。
向こうの夜の広島の街。
翌朝はまだ日が昇る前から目を覚ましてしまったのですが、雲の切れ間に見える朝焼けが綺麗でした。
シカちゃんおはよう。と言いながらフェリーの始発まで時間があったのでしばしたわむれる。
今日はどんな一日になるだろう。
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このような感じで弥山の旅はとても楽しいものでした。つれづれに、ライトな感じで書いてみましたが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
けれど本当、この頃の写真を見返してみるとコロナ前の世界ってなんて自由だったのだろうと思います。それと同じように、私たちって本当はものすごい自由、ほとんどなんでもできる自由を「実際には」与えられているのですよね。今この瞬間にだって。それはなくしてみないと気が付かない、ではもったいないことなので、確かに制約のある昨今ですが、その中でも安全な形で自分が楽しめること、ピュアに「これだ」と思えることをやっていれたらよいですね。私たちは実際にはとても自由。
世界が落ち着いたらまた旅に出たいです。