2021/05/12 11:08
【 The Tanzania Mastar Crystals 】
なんと、今回20ものタンザニアマスタークリスタルをご紹介できる運びとなりました。
この「タンザニアマスター」と呼ばれる素晴らしいクリスタルは「モンドクォーツ」と呼ばれているものと同じ産地の石になります。
※名称、流通名が異なるだけでどちらもドドマ州モンドで産出したクリスタルです。
これまでもモンドクォーツの名で素敵な石たちをご紹介させて頂きましたが、今回ご紹介するタンザニアマスターはこれまでと業者さんが異なっていて、古くからこの石を「タンザニアマスター」と呼んでいるオリジナルソースです。タンザニアマスターの名付け親ですね。
モンドってたしか2017年ごろにどこか(ミュンヘンだったかな?)のミネラルショーで発表されて話題になった石なので、その時に初めて発見されたものだとばかり思っていたのです。
が、実際はそれ以前からこのクリスタルは世に存在していて、今回の業者さんはなんと10年以上前からこの石を扱っていて、久々の入荷だったそう。
今回20ものマスターをお迎えできたのはありがたいご縁やタイミングあってのことで、ただただ感謝です。ある意味ミラクル。いつでもこういった素晴らしい石が手元にやってきてくれるのはとても光栄です。
そんなタンザニアマスター。これまでご紹介させて頂いた同郷のモンドたちも素晴らしかったのはもちろんなのですが、今回このマスターたちを前にして、これまでなんて狭い範囲で「モンドとはこう」と思いこんでいたのだろうと思いました。
まず、モンドのクリスタルって鉱山で採れるとばかり思っていたのですが、実際はタンザニアの大地、地中から掘られているそうで、タンザナイトを採掘している時にたまたま見つかったのだそうです。
これまでのモンドたちは野趣あふれる男性的でワイルドな石も多かったですが、タンザニアマスターたちは非常に非常にクリアです。彼らはとてもシンプルに「光の結晶」としての美しさが際立っています。
おそらくではありますが、これまでの「モンドクォーツ」たちとは同じモンドのエリアでも採掘されたスポット(育った環境)が微妙に異なるのだと思います(あくまで店主推測です)。
それはつまり、水晶の生育過程やその環境に含まれているケイ酸の性質、その他の成分も微妙ながらも変わるということでしょうから、「モンド」と一口に言ってもその雰囲気が変わります。
今回のマスターズは最近採掘されたもののようです(おそらくこの数か月)。今でも採掘され続けているモンドのクリスタルですから、これからもっとタイプの違う、素晴らしい石も出てくるのかも知れませんね。
「この石たちの魅力をどうお伝えしよう?」と考えていたのですが、手元に連れ帰ってきたその日、茜射す部屋の中でこの石たちとじっくり無言の語り合いをもった結果、そんなことすらもムダに思えてしまって、今回
言葉で語れば語るほど手垢がついてしまったり、
この石たちを語る上でまず感じるのは「クリアなつよい光」。シンプルにそのことが感動的です。
クリスタルはもともと永遠に溶けない氷の結晶だと言われてきまし
また、タンザニアマスターたちの鉱物的な特徴として、リモナイトなどの酸化鉄を表面に付着させた「ゴ
こちらの写真は西陽で撮ったので少々イエローが強調されていますが、数点ばかりですが、シトリンのように濃いイエローがかっているものなども。
石っておおむね特殊な酸でクリーニングされてから流通するのですが、マスターたちはそれらが意図的にされていないのでゴール
これらのゴールデンレインボーマスターも少しだけお迎えしておりますので、どうぞ覗いてみてください。
ありがたいご縁とタイミングでお迎えできた今回のタンザニアマスター。
だから、彼らには他の石たち同様、
ひとつひとつが力強く美しい光の結晶。
虹石屋 店主
織矢
※ページにつづっていることはいつも店主が個人的に感じた主観です。また、あくまで店主が知る限りでの情報ですのでご承知おきください。