北インド産パーフェクトファントム、レコードキーパー「White Mountain in Crystal」
¥21,000
SOLD OUT
- 店主's memo
こちらも「Sacred White Spirit in Quartz」と同じセラーの方からお迎えした石。
内部に水晶の完全な結晶形が残っている「パーフェクトファントム」です。
こちらも見た時に驚いてしまって(しかもWhite Spitritたちの隣に並んでいました)、一目惚れしてしまった石です。
白い雪山のようなファントムがまるでクォーツinクォーツのように閉じ込められていて、その姿がただただ美しいです。
ファントムはファセット6面だけでなく柱面まで残されているほか、ペンライトで照らすと雪山の上部にも薄いラインが確認できます。
また、薄いものではありますが、びっしりとレコードキーパーが浮き出ている面がいくつか。グランドレコードと呼ばれる大きな3角形も出ています。
産地は「ちょっとどっちか忘れちゃったけど、マニハールかマニカランのどちらかです」、ということでした(笑。北インドの村々で仕入れているそうなので、ごっちゃになっちゃうのでしょうね)。
*写真では反射してしまってわかりづらいかと思うのですが、内側のパーフェクトファントムについては動画の方がわかりやすいかと思います。どうぞそちらもご覧ください。
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もう、見たままに驚きのファントムさんです。
White Spiritたちと同じく、こちらも美しいホワイトファントムシリーズとしてお迎えさせてもらおうと思いました。
まるで白い雪山のようなファセットが完全なカタチで6面残されていて、本当に「水晶の中に水晶がある」よう。
琥珀などもそうですが、こういった水晶は内側に永遠性を閉じこめている、という感じがしてロマンや物語性を感じます。
姿そのまま、「White Mountain in Crystal(水晶の中の白い山)」と名付けてみました。
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ファントムもその幻影の残され方はさまざまですが、ここまで完全なカタチで、しかも白い姿となるとやはり純粋にパワーのようなものを感じます。何か、目に見える形でクリスタルの複合的なパワーが内に秘められているようで、水晶の中にひとつの生命体がいるようにも見えますね。。
それは「マニフェステーション」と呼ばれる、完全な結晶形が残されたクォーツinクォーツを思い出すからかも。マニフェステーションもなかなか出会えない石ですが、やはり彼らにはつよいパワーをちからを感じます。
こちらのファントムも、このサイズ感ですから尚のことで、透明なクリスタルの中に永遠に止まった白い光が見えているようで、素敵。じっと眺めていると、その姿にただただ惹きつけられ、クリスタルというものがもつ結晶の神秘にまざまざと触れることができます。
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トップや根本にえぐれがある他、ところどころ茶色っぽい成分なども付着しているからか、こちらはサイズの割にロープライスになっています。
水晶のシルエット・クオリティとしては無骨かもしれないけれど、とにかく内側のファントムが美しい結晶です。たぶん、このようなサイズのあるパーフェクトファントムはもう出会えません。
以下、ファントムについての説明になります。
素敵な出合いとなりますように。
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ファントムクォーツ。
幻影水晶や山入水晶などとも呼ばれますが、それは鉱物的には「一度成長を止めた水晶が、再び成長を始めた際の痕跡」といえるかと思います。
水晶の成長速度は諸説あって誰にも本当のところはわかりませんが、一説には1㎜育つのに一年かかるともいわれています(つまり10㎝の石ならそこまで育つのに100年かかるということになります)。
ファントムの場合、結晶していくプロセスのどこかで水晶が一度成長をやめ、その際に不純物や気泡などが結晶のトップに混ざったり埃のように蓄積します。そして再び成長をスタートすることで、その「層」になった沈殿物がそのまま内包されるという形になります。
これを何度も繰り返すことで、私たちがよく知っているあのファントムクォーツの層ができあがります。
つまり、ファントムというのは非常に「長生き」な石ということになりますね。
(ファントムも完全に水晶のカタチが残っているものは稀で、多くは片面だったり何面かがライン状になって残されています)
この石の白い成分の正体は気泡が混ざったものか、もしくはロイヒテンバージャイトと呼ばれる白い泥石ではと思います。
- Detail
北インド(マニカランorマニハール)産
85×67×75mm
443g
*ページ下部に動画をご用意しています。BASEアプリよりご覧の方はこちらのリンクよりどうぞ。
https://youtu.be/5QicOyyyoRE