虹石屋

- 店主's Memo


南インドの肥沃なジャングル地帯、カルール産のディープパープルアメジスト。

大好きな産地なのですが、ほとんど見かけない石でもありなかなかお迎えできませんでした。
今回は久々に素敵な2点をご紹介です。

南インドはインドの中でも本当～に「緑と川が多い」という印象で、ああまでも暑くなければ楽園のような場所でした（笑。店主はインドをぐるっと巡ったことがあります）。

そうかと思えば地平線まで荒野や岩の光景が広がっていたりと、ワイルドな場所でもありますね。

南インドの石は、遥か大陸移動の前には現在のタンザニアの石たちと同郷だったのではという話を聞いたことがありますが（つまりパンゲア時代に生まれて、その後、今の場所に分かれて移動しました）、店主もそう思っています。

カルールの石とタンザニアの石はかなり似通った特徴をもっているものがあるのですが…もしもそうならばロマンですね。

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さてさて、
こちらはとてもとても深いパープルカラーが魅惑的な、可愛いアメジストのクラスターです。

深く高貴な紫、綺麗な結晶群のクオリティはご覧頂ける通りで、産地も相まって、本当に宝物にしたい美しさをもっています。

暗所では黒に見えるほどの結晶たちは光に透過させると燃えるような紫色を魅せてくれます。
また、かなりわかりずらいのですが、よく見るとゲーサイトなどと思われる細かな針をところどころに浮かべています。

この、惹きこまれるような紫の世界。
宝石や、紫の宇宙を眺めているようで惹きこまれます。

こういった深い紫のアメジストを見ると、いつも美しい酩酊（めいてい）のようなものを自然に想います。

アメジストという名はもともと女神の名で、神話にもお酒にまつわる美しい物語がありますが、古代ギリシャではこの石が酔い止めにいいとされてきたように、この深いパープルは人のこころに恍惚とした酩酊感をもたらす、またはそれを調和するような不思議な作用があるようにも思えます。
個人的には夢見にもいいのではないかな？と感じることも。

深い紫はこころのとても深いところにまで訴えてくるような気がします。魂意識を表すカラーでもありますし。

そんな風に、ちょっと女神的で、高貴で、甘美で、とても美しいアメジストです。紫のパワーがギュっと詰まったような美結晶。

カルールの宝物アメジストとしてどうぞお迎えくださいませ。鉱物collectionとしても、自慢できるような子です。


- Detail


インド、カルール産

33×28×24mm
21g

＊ページ下部に動画をご用意しています。アプリよりご覧の方はこちらよりどうぞ。

https://youtu.be/SwRjLnQ0Rxw