ラピスラズリ
¥12,000
SOLD OUT
- About Crystal
深い深いロイヤルブルーのラピスラズリの磨き石。
水彩画のような世界観と色合いが美しく、ところどこに星を散りばめたような金色のパイライトが浮かんでいます。
ラピスの歴史を知るとき、矢作ちはるさん著の「石の辞典」の説明がとても素敵だったので引用したいと思います。
--魔力が宿る古代エジプト人の護符--
「青」を意味するペルシャ語と「天」や「空」を意味するアラブ語が語源。アフガニスタン北東部のサリサング鉱山が有名だ。青い色とその中に浮かぶ金色の黄鉄鉱が、神々の住む夜空に似ていることから、古代の人々は身につけると”邪悪な目”から守ってくれると考えていたようだ。
ツタンカーメン王の黄金マスクの金色は太陽神ラーを、ラピスラズリは死者を地下の世界へ案内する鷹の太陽神を象徴した。また、冥界での試練を乗り越えて天国へ導く力があるとして、ミイラにはラピスラズリの心臓を護符として埋め込んだという」
- 店主's Memo
ここのところ何故かラピスラズリに惹かれていたところで素敵な石と出会えました。
ラピスは主にラズライト(青)とパイライト(金)カルサイト(白)から成る石ですが、こちらはラピスの本質であるロイヤルブルーの色がとても深く出ていて、本当に美しいです。散りばめられた金の粒も素敵。
この深い青と金の色は、とても古くからさまざまなものになぞらえられました。
ラピスは宮沢賢治の作品にも登場しますが、この特別な青は物語のなかの色のように幻想的。
紀元前7千年前とされるラピスのビーズが発見されているそうですが、ラピスラズリと人類の付き合いはとても古いものです。アフガニスタンの鉱山は約7千年に渡ってラピスが採掘されている歴史があるそう。
ラピスラズリは世界のさまざまな場所で宝飾品や顔料、儀式などに用いられてきましたが、個人的にラピスを見たときにイメージするのはやはりエジプトなのです(それゆえ「エジプトの星」と同時にUPしちゃいました)。
「死者の書」にも登場するラピスは王家の墓でもその品々が発見されているそう。
青と金の組み合わせはどこか特別なもので、この血のような濃い青は「Blue Blood(王族の血脈)」を彷彿とするものでもあり、「ロイヤルブルー(高貴な青)」の色の名の通りでもあり、夜空の星のようでもあり、本当にさまざまに重ねられると思います。
ラピスのもっている目の覚めるようなブルーは、明晰性や、「私」という曖昧ではない確固とした輪郭を浮き彫りにしてくれるように感じます。
光の反射で色を捉えるのが難しかったのですが、実物は吸いこまれるような深いブルーがとても美しいハイクオリティさんです。
フォルム、色味がとりわけ素敵なものを1点セレクトしてきました。
青い宝ものとしてぜひどうぞ。
- Detail
ラピスラズリ
51×31×20mm
49g
*下部に動画をご用意しています。BASEアプリよりご覧の方はこちらよりどうぞ。
https://youtu.be/t_yn1NuSlsE