「Green Temple」 マニハールクリスタルwithクローライト&アナテース、レコードキーパー、ファントム、セルフヒール(スケルタル)
¥58,000
SOLD OUT
~About Crystal.
北インド、マニハール産出の素晴らしいグリーン・クリスタル。
マニハールの水晶はパールヴァティ渓谷の南、標高5.000メートルを超えるガルサ渓谷の辺りで産出します。マニカランやサインジなど、クル地方は良質なヒマラヤ水晶を生むことで有名ですが、その中でもマニハールは時にトップクラスの透明度や照りをもつといわれることがあります。輸出管理もあり、年々希少になっているマニハールの水晶です。
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この特別なクリスタルは今年に入って採掘が始まった新しい晶洞からやって来ました。
眠りから覚めたばかりのこの石はほぼ全面がクローライト(緑泥石)にコーティングされており、淡く美しいグリーンの石肌をしています。
青磁色、または豆青(とうせい)色というのでしょうか。とても「静かな緑色」をもっており、フォトでご覧頂く通り、説明不要の美しさです。
仕入れ元の情報によるとマイカ(雲母)が混ざることでこの色合いになっているそうですが、濃淡のあるグリーンの石肌は、それでも透明な側面から覗くと内部がとてもクリアであることがわかります。
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キャビネットサイズ、小さな神殿サイズのこの石は、左側3分の1ほどがおそらく母岩から剥がれたことにより、えぐれるように欠落しています。それゆえ欠損ではありませんが、もしも母岩にさえぎられずに結晶していたら、非常に綺麗なジェネレーターのファセットになっていたのではないかと思います。
生命力、そして癒すちからの強い石のようで、左側は部分的にセルフヒール(再結晶)を。そして根元部分は全面に渡って微細な結晶たちがダイナミックにセルフヒールドしています。
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石肌に刻まれた幾何学的な構造線と窪みは、「スケルタル」と呼べるでしょうか。とても神秘的な構造をもっています。
スケルタルとは「骸骨水晶」のことですが、広い意味で言えばエレスチャルの仲間になります。
クリスタルが生まれる環境が過飽和状態ーーつまり、栄養過多のたっぷりと恵みを受けた熱水の中で爆発的に生育がなされエレスチャルが生まれるのですが、スケルタルは時に「窓水晶」と呼ばれるように、こちらも窓のような窪み、それからゲートのようなとても深い窪みが正面に刻まれています。
ただ、一般的なスケルタルやエレスチャルのように層状になっていたり連晶している訳ではなく、さらにはそれを裏返すように、強い光で照らすと内部にうっすらとした幻影のように「ファントム」がうかがえます。つまり、何度か成長を止めてから、再び成長を始めたようです。
生命力たっぷりに素早く生まれたのか、それとも、とても長い時間をかけて生まれたのか…非常に神秘的なクリスタルの姿をしています。
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石肌に付着している黒い鉱物はアナテース(鋭錐石)。ルチルの仲間で、きらりと凛とした光を添えています。
正面ファセット左側、ひときわ透明なファセットにはビッグサイズのレコードキーパーが印象的にひとつ。その他、小さなレコードもいくつか見られます。古代の記録を宿しているのでしょう。これは持ち手の方との絆や、共振もあるように感じるものです。
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鉱物学的に長々と説明してしまいましたが、フォトでご覧頂ける通り、ただただ本当に美しい緑色のクリスタルです。
マニハールのキャビネットサイズ、そして部分ではなく全面がクローライトによって美しい青磁色に色づいているクリスタルは非常に希です。店主も初めて見ましたし、おそらくもう出合えないタイプの石だと思われます。
やはりこの石には自立していてほしいな、と思いますので、Sサイズの石専用クッション(ブラック)をサービスでお付け致します。
唯一無二の存在。
ご縁を感じる方、こころ惹かれる方はどうぞ手を伸ばされてみてください。
~店主's Memo.
店主があれやこれやと説明するまでもなく、ただただ本当に美しい石ではあるのですが…
「神さまみたいな石」、と呼んでしまうものって時々あるのですが(笑)店主にとってはそんな石。この石が虹石屋に来てからまだ数日しか経っていませんが、毎日そこにいてくれることがとても幸せでした。青磁色が好きだから尚のことなのか、本当にため息がでてしまうような美しい雰囲気をもっています。
この静かなる緑はただただ癒しと調和、ちからの抜けた自然さや豊かさ、そして優しく育むちからのようなものを重ねたいです。緑は変容の色でもあり、豊かさと癒しの色。
どこか「平和」を感じる石でもあり、素敵な庭園の、小さな神殿に佇んでいそうな雰囲気だと個人的には思います。ギリシャ神話の平和な常春の世界ーーEverGreenの光景が似合うクリスタルだなぁなんて思います。緑色の風にのって光の粒子が静かに運ばれてくるような。
このサイズですが、圧迫するような感覚は一切なく、手に取りづらさも、ひかりが強すぎる感覚もなく。ただただ神聖で優しい自然のものというフィーリング。きっとグリーンの石肌と、クローライトの響きゆえだろうと思います。
非常にクリアなグリーンの響きは、ここではない別の世界に、きっとこんな領域があると思わせてくれるもの。
「小さな神殿」としての活躍をとても感じます。
やって来ることで空間の雰囲気も変わるだろうと思いますし、この石が運んでくれる素敵な「風」のようなものがあるように感じます。虹石屋のシェルフにやって来た時、この石が放っている響きによって空気の流れのようなものが変わったのを感じました。そしてそれは持ち手の方にも素敵に響いていくものです。
美しい癒しの神殿として、瞳もこころもエネルギーも潤してくれることと思いますし、多次元とこちらを結ぶ光の神殿としても、そこにいてくれるように思います。
何より、このグリーンの神殿はまたとない特別なもの、特別な出会い。
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石としてもただただ美しいマニハールのクリスタル。この色合いに全面が染まっているのは本当に希少です。
もともと当然のようによいお値段な訳ですが(^^;)こちらはお求めやすいよう通常の利率からはかなり抑えさせて頂きました。こころ惹かれる方には非常にお勧めの石です。
美しい緑色の、特別な神殿としてお迎えくださいませ。
ご縁をお待ちしております。
~Details.
インド・ヒマーチャルプラデーシュ州マニハール産
キャビネットサイズ・クリスタルwithクローライト&アナテース
レコードキーパー、ファントム、セルフヒールド(スケルタル)
100×80×70mm
565g