虹石屋

～About 「Septarian」


虹石屋では2点目のセプタリアン。
…同時にUPしたイエロージェダイトと併せて、「ウリエルイエロー」のコンビネーションです（笑）

セプタリアンは恐竜のタマゴのような姿から「ドラゴン・ストーン」とも呼ばれています。
主成分はカルサイトとアラゴナイトで、石の起源はとても古くダイナミック。

産地はメキシコとマダガスカルのものがほとんどなのですが、形成された起源は1憶5千万年ほどまで遡るとされています。

誕生のプロセスとしては古代の泥灰岩の塊にヒビが入り、その中の石灰成分からカルサイトとアラゴナイトが結晶していくよう。カルサイトが母岩を押し広げるように結晶するので、割ることでそのひびが7方向に入って見えることからLatin語で「7」を意味する「Septem」から名づけられたそうです。（そのため亀甲石とも呼ばれています）

黄色いのカルサイトの周りは、形成過程で焦げ茶色のアラゴナイトの膜へ変化し、タマゴの殻のような母岩がそれを包んでいます。

カルサイトもアラゴナイトも成分はほとんど同じで、結晶の仕方だけが異なる親戚のような鉱物です。


Ψ　Ψ　Ψ


セプタリアン誕生の物語としては、地球の脈動を感じるとっても壮大なストーリーが…

はじめに古代の火山噴火によって海に流れ込んだ溶岩が、海洋生物などの死骸を含む多様な成分を取りこみながら泥の塊となって海底に堆積します。
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その後、地殻変動などによって地上に隆起することでその粘土鉱物が乾燥し、ひび割れができます。
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時代を経て、再び海水の水位が上昇し粘土鉱物が海へ戻されることによって、ひび割れの中に溶けだした石灰成分によりカルサイトが形成され始めます。
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さらに時代を経て海底が干上がると、カルサイトの一部がアラゴナイトの薄い膜へと変化し、セプタリアンが誕生するそうです。


…つまり海→陸→海→陸と、沈んだり上がったりすることの反復作用で誕生したセプタリアン。「粘土鉱物の中にカルサイトとアラゴナイトが着床したもの」、ということですね。

火山活動、地殻変動、海洋上昇、古代生物の堆積etcなど…とても長い地球のサイクルが生みだしたダイナミックな鉱物と言えそうです。

実際、1憶5千年前といえば始祖鳥がいるようなジュラ期ですから、ドラゴンストーンの名前もそのままに。セプタリアンの中からはそのプロセスから海洋生物の化石なども見つかるそう。

なんだか地球の歴史を感じる、ロマンある石です。


～About Crystal.


こちらは瑞々しいハニーゴールドが綺麗なセプタリアンのハート・ポリッシュ。
しっかりしたサイズながら、とっても愛らしいイエローのハートさんです。

この蜜色のカルサイトがとても素敵で、たくさんあるものから黄色みが多い子をセレクトしてきました。
「ハニーゴールド」と言えばお洒落なのですが（笑）カラシ色、またはそのまま焼き芋のようにも見える鮮やかなイエロー。

イエローの内側はミルキーだったり透明であったりと、奥行とグラデーションがあり眺めていてとても美しいです。なんとなく、琥珀を眺めているような気もちになるかな？

カルサイトが母岩の中で結晶していくプロセスで残した亀甲のような模様や、部分的にオパールのような淡い虹も見られます。

写真では焦げ茶色の縁取りに見えるアラゴナイトですが、実際には透明感があり、カルサイトとの間に深いブラウンを広げています。

また、カルサイトとアラゴナイトの間の内側にはギザギザの成分がたくさん生えていて、まるで「ガーデン」のような佇まいになってるところも。この部分は太古の成分がそのまま残っているようで、とても素敵なのですよね。

ライトグレーの殻のような成分はもともと母岩だったもの。まるで焼き芋がタマゴの殻を被った・または卵を破って誕生したような姿でとても素敵です（笑）


～About Energy.


このイエローのカルサイトの響きがとても素敵で、仕入れ先で黄色黄色している子に惹かれてお迎えしました。

セプタリアンて実はこれまであまり個人的な興味をもったことがなかったのですが、今回向き合っていてとても好きになった石です。

一言で言ってしまえば「安心感」を届けてくれるようなこのカルサイトの響き。

「肚（はら）のちからが緩むような安心感」、とメモには残しているのですが（笑）カルサイトってもともと繊細で優しい石ですが、このやわらかいイエローは広がりのある安心感をもたらしてくれます。

意外だったのは、カルサイトの成分ゆえか、特にミルキーの部分に「月」のような響きを感じたこと。それは「温かいイエローの月の光」という印象です。

この包みこんでくれるような、包容力あるやさしい響きは何かに似ている…
と感じて浮かんだのは大天使ウリエルでした。セプタリアンとウリエルって初めは結びつくイメージが全くなかったのですが、交流してみると「ウリエルに通じる波長をもっているかな？」と感じられて。

自己防衛や飾り気を外したところからくる、素の自分でいられる安心感。
そして人といてもその自分でいていい、という安心感を届けてくれる印象。

言い換えれば、安心感から人とコミュニケーションをとれるということを教えてくれそうなものでもあり。そしてイメージとしては仏さまの世界にもちょっと近いのですよね（笑。あくまで個人的にはですが）。この色には極楽浄土的な温かい安心感を感じます。

チャクラは色としても第3チャクラに調和しそうですが、それはパワーではなく「肚」にどっしりとした安心感をもたらしてくれるものとして。ハートに置いても、枕元に置いて眠るのもよさそうです。

イエローって自然に手が伸びる時と・そうでない時ってあると思いますが、このセプタリアンの色はいつでも安心してそばに置いておきたい、安らぎの色です。前向きな気もちにもなれますしね。

こちらは黄色のカルサイト成分も多いので、癒し効果の強い子です。


ご縁をお待ちしております。


～Details.


マダガスカル産
セプタリアン（ドラゴンストーン）
タンブル

67×62×26mm
171グラム