虹石屋

- 店主's memo


（新宿ミネラルショー2025秋アイテム）

Gem Gradeの逸品、まるで宝石のよう。
大変に美しいカルール産のアメジストポリッシュです。

何度かお世話になっているインドの方からお譲り頂いたのですが…見た時に本当に驚いてしまいました。

アメジストとしてのQualityが高く、美しいのはもちろんなのですが、カルール産でこんなに大ぶりな、しかも色合いが濃厚に出ているポリッシュは初めて見ました。おそらくどこでも手に入らないものだと思います。

＊

まるで「アメジストの女王（Queen of Amethyst）」。
そんなことを想わせてくれるくらいに、この石は美しく、力強い存在感でそこにあります。

パープルの色合いが濃厚に出ていて、部分によっては薄っすらとアメトリンになっています。光や角度によって本当に魅せるような「紫の表情」を見せてくれますので、ぜひぜひ動画でもご確認ください。

（１本目は手のひらの上、２本目は順光、３本目は日陰、４本目はやや陽の永い時間帯に撮ってみました。が、写真よりも動画よりも、やはり実物の方が美しいと感じます）

また、素晴らしいのはパワフルに刻まれたファントムのラインです。
何層もの三角形がくっきりと残されていて、何度も何度も再成長を繰り返した石だということがわかります。

＊

言葉は不要かも…と思ってしまうくらい、この石の美しさはそのままこころに響きます。

酩酊の王さま、アメジストの女王。
そんな風に思えるくらい、酔いしれるような神秘の色合い。

アメジストには美しい酩酊（めいてい）の神話があります。
深い葡萄酒の色を覗いているように、アメジストが「酩酊の石」だということをここまで感じたのは初めてかも。

手にしているとクラクラくるような、濃密な紫の響き。

アメジストはジっと眺めていると脳の中枢神経に訴えてくるような不思議な感覚があります（アメジストはもともと額にある第３の目に親和性があるとされています）。

これは魂や精神の深みを浚（さら）う波や香りのようでもあり、肉体よりも上の層---直観や、スピリチュアリティに係わっているようにも思えます。

何が正しいかの思考を超えたところにある（既知の）感覚や直感をサポートしてくれる石ともいえるかも。

アメジストは「魔法使いの石」というイメージもありますものね。

＊

最大のポイントは、この石がやはりカルールの石であることだと思います。

カルールについては毎回熱く語ってしまいますが（とても好きな産地なのです）、タンザニアのアメジストととてもよく似たこの石たちは、ある意味でとてもパワフル。

遥かむかし、パンゲア時代に生まれた石なのではないかという説もあるのですが、古い古い大地のちから、地球のちから、そして長老のような生きた眼差しや知恵を感じさせます。地球の歴史と物語を識っている石。

このアメジストポリッシュたちも、遠目から眺めても「強いムード」のようなもの---
独特の深い存在感を放っていてすごいなと。

そこだけ空気感が変わるように、濃厚な紫色の揺らめきを放っているように。
石のオーラのようなものが強いタイプではないかなと。

これはおそらく長生きであるカルールの石ゆえでもあり、より「生きた感覚」や、石そのものの意思を強く感じさせるものです。

ここまでくっきりとファントムを残しているのですから、内側に何度も何度も、幾層もちからを溜めている・ちからを秘めているとも言えそうですね。

ファントムの線は、そこにギュっとちからを残しているような印象があります。
この石も成長を止めて、また育って…を繰り返し、かなりの永い時間をかけて成長したのでしょうね。

＊

と言葉を尽くしてもやはりなかなか魅力をお伝えしきれませんが…
ともかく美しい存在感の石です。

何か、シンプルに「パワー」を感じてしまう、そんなアメジストだと思っています。

風格というか、品格というか、やはりカルールのアメジストは特別にしたい、独特の「深み」があるように思うのです。

前述したように、おそらくどこでも手に入らないようなとても貴重なものなのではと思います（カルールのアメジストはほとんどが原石で出回っています。また、ポリッシュであってもここまでのQualityのものは絶対的にレアです）。

磨きのカッティングも美しく、ふっくらしたサイズで何だかとてもとてもRoyal。美石としての贅沢感があります。

こころ惹かれる方はぜひご検討くださいませ。
２点のみ。今後の入荷の予定はありません。

以下は個別の文章になります。
（が、両方に共通することも多いので、どうぞそれぞれご参考にされてください）

素敵な出会いとなりますように。

＊

こちらはふっくらとサイズ感のある１点。

ご覧頂ける通り何層も何層も綺麗なファントムが出ていて、部分によっては薄っすらとではありますがYellowのアメトリンが入っているかな、という印象です。

本当に…見惚れるような美しさ。
光に透かすとライトカラーになるのですが、手のひらに載せて見ると「紫色の影」が映るほどの深いパープル。

（手に載せて見た方がより紫が強調されるのでまた美しいのです）

内側に小さな黒い粒のような鉱物を内包しているのですが（角度によってはちょうど虫のように見えるのですが、虫ではありません笑）これは、おそらくホーランダイト（またはロマネサイト）なのではないかな…と思います。

クリスタルに入ったものは「星入り水晶」と呼ばれることがありますが、これはアメジストに入ることもあり、もしもそうならより希少性が増しますね。

ファントムのトップを上にした時のフェイスがとてもハンサムなのもポイントです。

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お見た目が美しいのはもちろんなのですが、もうひとつ熱をこめて語りたいのはやはりその存在感かな、と。そこだけ美しい紫の深淵ができているような石の深み。

厚みやサイズ感があることもあり、やはり「アメジストの女王」さまのような風格、力強さがあります。紫色のパワーの塊、そんなイメージでもあるかも。

外へ外へ放つパワーよりも、内奥からくゆって立ち昇ってくるような、深みのあるちからのようで、ちょうど濃密な香りを放つ高貴な花のようでもあり。

ポリッシュされたものであっても、生きた石の意思やスピリットのようなものって全く失われずに、この石もとても活きた感覚があると個人的には思っています。

手にして眺めていると、うっとりするような美しさ、恍惚とするような美しさ。魅了されるような一体感。
その美しさに潜っているとき、石とたしかに「繋がっている」と感じます。

カルールの石は長老的な知恵や深みを感じさせますから、ポリッシュであってもそれは変わらず、教えやインスピレーションを授けてくれそうな風情も。

いつも書いてしまっていますが、ポリッシュされた石って本当に日々付き合いやすいです。手にして癒しを受け取ったり、どこかへ連れて歩いたり、お護りや夢見のおとものように枕元に置いたり…。

本当に日々の宝のような相棒、またそれがあると特別な気分にさせてくれる、自慢のコレクションになってくれると思います。

この石が持っている深みはこころの深くに触れて、何かを引き出してくれるようでもあり。しっかりしたサイズなのでなおさら頼れる存在感なのです。

ただただその美しさを愛するだけで石と深く繋がれるもの。

特別にしたい美しい石です。
どうぞ素敵な絆を結ばれてみてください。


- Detail


南インド、カルール産

50×34×22mm
57g

＊面によってはやや研磨跡が見られますのでご承知おきください。

＊動画はページ下部より。BASEアプリよりご覧の方はこちらのリンクをご参照ください。鉱物的特徴、お色味や自然な欠落部分、カケなどは写真・動画でご確認ください。

https://youtu.be/CF74xqa5hAA?si=9_Yf_6dw_TjkYCMh

https://youtu.be/FmN-2NkJl_Y?si=1_96Smuw2B-vdq5D

https://youtu.be/wXT3gb_QGLU?si=k-DdTzhZbYabAsN7

https://youtu.be/zvY4Ki7lLoQ?si=TmNY-kwX9tbmHfAo

＊ご注文に関するご注意事項。お目通し頂けますと幸いです。
https://nijiishiya.thebase.in/blog/2023/10/19/230857